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   <title>小麦粉から</title>
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   <title>ある企業の研修　4</title>
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   <published>2011-12-13T08:01:00Z</published>
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      彼は、ひと組ずつ、彼ら夫婦を自宅に呼びました。


覚悟を決めたあとの彼は、自分でも意外なほどさばさばしていました。


もはや、何とかうまくやってやろうというのではありません。


人間として人間に対するのです。


そこには、結果に囚われることのない、素朴な真剣さだけが残っていました。


一方の4人も、すでにすがすがしい心境になっていました。


山での8日間は地獄でした。


家には帰れません。


女房や子どもの顔が目に浮かびます。


会社にも帰れないでしょう。


いままで部下に偉そうなことを言ってきましたが、もう部下の前に立つわけにはいかないのです。


いまさら研修に戻るわけにもいきません。



      
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   <title>ある企業の研修　3</title>
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   <published>2011-11-10T07:59:49Z</published>
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      日一日と食事がまずくなり、やがてのどを通らなくなりました。


やっと、予定された研修の終わりの日がきました。


それに合わせて4人は、自宅にふらふらになって帰りました。


彼らはその夜、辞表を持って彼を訪ねます。


4人の無事にほっとしつつも、成功すれば共にやれると信じていた夢を失ってがっくりとしていた彼は、東京在職以来20年の間にわたって勤めた会社を辞める覚悟をとうにしていました。


しかし、4人がここで生きていけるようにだけはしておかねばなりません。


田舎のことです。


逃亡者の烙印を押されたままであってはなりません。


彼らを迎えた彼は、辞表を受け取るわけにはいきませんでした。


何としても説得して、それを止めねばならなかったのです。


彼らのみならず、それぞれの奥さんの理解も得なければなりませんでした。


・・・それから、三昼夜にわたる夜を徹しての説得が続けられることとなります。



      
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   <title>ある企業の研修　2</title>
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   <published>2011-10-01T06:58:59Z</published>
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      パンと牛乳を売っている店は一軒しかありません。


そこで、お前もか、お前もかと、4人はばったりと再会することになります。


逃げきったこととその再会にいっとき喜んではみたものの、さてこれからという段になると途はありません。


「たとえ親兄弟が死んでも連絡をするな」


・・・と女房に言って出てきたのですから、家には帰れません。


といって、いまさらおめおめと研修に戻るわけにもいかないでしょう。


それからの8日間、4人はやや離れた旅館に籠ることになります。


最初の1日2日は、社長や会社の悪口の言いたい放題をやって、互いに共鳴し合い、一杯飲みながら気勢をあげていました。


しかし3日もそれを続けると、悪口の種も底をついてきました。


4日目ごろからは、誰も、何にも、お互いに喋らなくなってきました。


4人はそれぞれ、ただ黙り込んで、家のこと、仕事のこと、いろんなことを思いめぐらしていました。


      
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   <title>お守り札</title>
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   <published>2011-09-09T07:45:02Z</published>
   <updated>2011-09-09T22:55:03Z</updated>
   
   <summary>私たちはよく、自動車にステッカーがわりに交通安全のお札が貼ってあったり・・・ 家...</summary>
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      <![CDATA[私たちはよく、自動車にステッカーがわりに交通安全のお札が貼ってあったり・・・


家の鴨居に厄除けや火難除けの祈祷札が貼ってあるのを見かけます。


しかし、そのお守り札の中に霊力がこもっていて、それさえあれば安全だと安心するのではなく・・・


それが私たちの注意を喚起して慎重に車を運転したり、家を護らせる警告書と受け取るべきでしょう。


・・・そうした意味でなら、これらのお札は御利益があるといえましょう。


ご利益というのはすべからく、お札や縁起物そのものになにか霊力や超能力がこもっているのではありません。


仏さまや神さまのお力ぞえを乞い願うという、その謙虚なこころにこそ意味があるのです。


家に<a href="http://www.soka-butudan.jp/" target="_blank">創価学会　仏壇</a>があるという方なら、このような話はきっとご存知でしょう。


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   <title>坐禅の方法</title>
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   <published>2011-08-02T07:43:34Z</published>
   <updated>2011-08-02T22:55:12Z</updated>
   
   <summary>坐禅をするには、まず坐蒲を下に敷いて、その上に腰をかけ、後頭部を尾てい骨と垂直に...</summary>
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      <![CDATA[坐禅をするには、まず坐蒲を下に敷いて、その上に腰をかけ、後頭部を尾てい骨と垂直にして纈蹄脚盤と呼ぶ坐り方をします。


坐禅儀には、


「先ず、右の足を以て左の股の上に安じ、左の足を右の股の上に安ぜよ」


・・・といっています。


両足の組めない場合には、片足をのせるだけでもよいでしょう。


下腹に重心をおき、あごを引いて眼は半眼にし、三尺前方の空間におとします。


次に深呼吸を繰り返し、だんだんと「出入綿々として存するがごとく、亡するがごとく」。


1分間に5、6回の規則正しい息をします。


それから、1から10まで息を心のなかで静かに数え、10になったらまたもとの1にもどります。


こうして、体と息と心を統一して、はじめて坐禅らしきものとなるので、本格的に取り組む人はよき師を求め、その許で参禅することをおすすめします。


<a href="http://www.soka-butudan.jp/" target="_blank">創価学会　仏壇</a>などを持っている方なら、このような話は興味深いのではないでしょうか。


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   <title>女性と国際結婚　2</title>
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   <published>2011-07-10T08:00:19Z</published>
   <updated>2011-07-10T22:55:02Z</updated>
   
   <summary>彼女が裕福な暮らしと繊細な感受性を追求しているのは間違いないということだけは、よ...</summary>
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      <![CDATA[彼女が裕福な暮らしと繊細な感受性を追求しているのは間違いないということだけは、よく分かります。


「彼と暮らし始めてもう何年にもなるけど、結婚したいとは思わない。


彼への愛ってそう思うほど強くはないのよ。


強く惹きつけられる人に出会わないから、彼と別れないんだって思うわ。


実は彼には恩があるの。


これは、わたしの初恋から話さなければならないの。


今の彼の前に好きな人がいたんだけど、失恋だったの。


あの失恋で受けたダメージは想像もできないぐらいだわ。


正直いって、何も思いだしたくない。


当時、わたしは北京に来たばかりだった」。


彼女はすまなそうにチラリとわたしを見ると、ほんのわずかバツが悪そうな顔をしました。


彼とは結婚したくないと言った彼女は、いま<a href="http://www.1stclub.com" target="_blank">国際結婚 相談</a>所に通っています。


最近は新しい彼ができたそうで、とても楽しそうな生活を送っています。

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   <title>女性と国際結婚</title>
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   <published>2011-06-14T07:58:38Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
   <summary>こんにちは。 国際結婚 相談所がはやっている昨今ですが、今日はある女性の話をした...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://netsnatch.com/">
      <![CDATA[こんにちは。


<a href="http://www.1stclub.com" target="_blank">国際結婚 相談</a>所がはやっている昨今ですが、今日はある女性の話をしたいと思います。


彼女はこんなことを言いました。


「彼は二人の今のような関係を認めているから何をいってもムダなんだ、彼にとっては事実が何よりも説得力があるわけだし、ってわたしは思いました。


二人は生きるの死ぬのというほど愛しあってもいないけど、それぞれが別の道を歩んでいるというわけじゃないのも事実なんだから。


二人の関係について議論するのが面倒くさくなったから、わたしはもう何もいわないの」。


わたしたちは一つのぼんたんを分けあって食べました。


彼女は果物の皮をそれはきれいに剥いて、注意深く食べました。


話している時にわたしのほうを見ることはありません。


この女性はいったいどんな生活をしているのだろうか、と想像せずにはいられませんでした。


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   <title>ある企業の研修</title>
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   <published>2011-05-24T06:57:35Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
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      事ここに至ったからには、何事が起きようとあらゆる責任をとる覚悟を決めた彼は、奥さんたちに、ありのままを伝えました。


「どうして山狩りしないのか」


「万一の事があったらどう責任とるのか」


さらに、「親戚が集まっていま親族会議を開いている」


「警察に訴える」


・・・など、あらん限りの言葉で責めたてられます。


「山狩りはいつでもやれる。しかしあんたの旦那は、これくらいの研修で逃げ出し、山狩りされて見つけられたというんでは、どうやって家に帰れるのか。


父親として子供の前に立てないじゃないか」


・・・と、彼は応酬します。


とにかくこれ以上騒ぎを広げぬよう、なんとか家族を説得した彼は、冷静さを装いつつ、しかし心は地獄の苦しみの中で、残りの7日間の研修を終わらせました。


一方、脱走者の4人は、右往左往する追っ手の懐中電燈の灯を山の上から見ていて、あちこちに散らばって隠れました。


橋の下、大木の下に潜ったもの、お宮のお堂に飛び込んだもの、もう一人は民家の軒先に潜り込みました。


とうとう彼らは、ひと晩を雪の中で過ごしたのです。


そして翌朝、そろそろほとぼりが冷めたかとみて、食料調達に出ました。


      
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   <title>自然生態系のサブシステム　4</title>
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   <published>2011-04-19T02:25:39Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
   <summary>従来、「理想的な自然環境とは」と問われれば・・・ 人間生活とは無関係な山の彼方の...</summary>
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      <![CDATA[従来、「理想的な自然環境とは」と問われれば・・・


人間生活とは無関係な山の彼方の遠いところの姿の様に答えられていました。


現代のように非生物的な材料を使った工場生産的な手法が文明の基本となっている時代において、自然環境などは身近なものとして考えられないということであったでしょう。


自然界にはさまざまな<a href="http://www.rakuten.co.jp/auc-e-seedlings/" target="_blank">野菜 種</a>があるのです。


しかし、これからは、そのような画一的・一時的な自分本位のドグマから脱却しなければなりません。


少し離れて見れば、人間の生活、それを支えている都市や産業立地も、実は大きな意味での自然環境と共存し、自然環境を基本にし・・・


そして、理想的な自然環境の枠の中でのみ持続的な発展が維持されます。


したがって、人間本位の従来の自然と対決した、あるいは断絶した考え方を超越しなければならないのです。

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   <title>自然生態系のサブシステム　3</title>
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   <published>2011-03-09T03:24:10Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
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      緑づくりにしても同様のことがいえます。


ただ単に従来の、身のまわりに緑豊かな自然環境が維持存続していた時代の生け花・盆栽・箱庭・庭園的な自然観だけでは不十分でしょう。


私たちが今後将来にむかって、まちがいなく生きのびるためには。


公害問題時代の対策中心の技術的な発想法による個別対策と同時に、地球的システムにつながる総合的な自然環境をあらゆるところで維持する・・・


失われているところでは積極的に創造するということを考えなければならないでしょう。


つまり、都市環境も産業立地環境も生活環境も広い意味の自然環境のサブシステムとしてしか存続しえない事実を基礎に、新しい時代の自然観を私たち1人ひとりがみなおすことです。


そして、確立すべきではないでしょうか。



      
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   <title>自然生態系のサブシステム　2</title>
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   <published>2011-02-19T03:22:37Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
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      人間がどんなに人工環境・人工都市を造ったとしても、それが自然環境と調和のとれた生態系のサブシステムとしてしか持続することが出来ません。


そういうことである以上、公害告発時代の70年代から80年初期にかけてのいわゆる小手先・個別技術的な対策だけによって解決できるという考え方はきわめて危険です。


個々の発生源に対しては、特に人の命にすぐに影響をもたらす問題に対しては、国も地方公共団体も労働組合も市民も、すべてを犠牲にして徹底的にその発生源を排除しなければなりません。


しかし、どれほど発生源対策をしたとしても、私たちがエネルギーを化石燃料や放射性物質から転換して電気をつくる場合に、各種のエネルギーを使って工場で製品を生産する場合・・・


また、その製品である自動車・船舶・飛行機などを使って移動し経済活動をすすめる場合に、すべての音も臭いも排ガスもゼロにすることは現代の科学技術では不可能です。


・・・とするならば、一方においては発生源対策を大いにしなくてはなりません。


それと同時に、他方で自然の多様性・生物社会の多彩なシステムの中で調和しうる理想的な自然環境の延長としての都市環境・産業立地環境・生活環境を考えることの方が急務というべきではないでしょうか。


      
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   <title>自然生態系のサブシステム</title>
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   <published>2011-02-09T03:21:16Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
   <summary>基本的な環境の問題を、単に人間環境・都市環境という点から取り上げるだけでは不十分...</summary>
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      基本的な環境の問題を、単に人間環境・都市環境という点から取り上げるだけでは不十分でしょう。


最近、都市生態系、アーバン・エコシステムということばもよく使われます。


石器時代に比べて一人あたりのエネルギーの使用量は何十倍にもふえているのです。


したがって、現在の都市生態系はかつての自然生態系・・・


つまり自然環境とつながっている生態系とは別物のように時に発言する声すら耳にします。


しかし、これは基本的にまちがいです。


人間がこの限られた地球上で生物圏の一員として住まわされている限り、どんなに一時的に便利で経済的・効率的な人工都市を造成したとしても、そこに住まわされている生物としての人間が健全に生きのび、豊かな知性・感性・・・


さらに遺伝子の活性を維持・発展させるためには、あらゆる都市生態系は自然環境に支えられた自然生態系のサブシステムとしてしか維持出来ないことを私たちは十分に知り、正しく理解すべきです。


      
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   <title>環境問題は毒殺問題とはちがう　2</title>
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   <published>2011-01-19T03:20:14Z</published>
   <updated>2011-06-20T07:46:27Z</updated>
   
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      環境とは、単に一時的・部分的な個別の環境要因の羅列だけでなりたっているものではありません。


現代のまだまだ不完全な科学・技術・医学で見おとされている未知の要因も含めて、また新しい技術や産業の発展に対応して出て来るであろう未知の要因に対しての十分な先手の対応も先取りすること。


そうして、その総合されたあらゆる環境要因の総和を、そこに住まわされている生物・・・


つまり人間・動物・微生物、あるいはその集団の持続的な生存とのかかわりあいで見たときにはじめて、私たちは環境といいます。


そして、人間が人間独自の豊かな知性や感性をもとに固有の伝統に支えられた文化を築く能力をもっているとするなら・・・


まずは、人の命と心を守ることが環境の保護です。


      
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   <title>環境問題は毒殺問題とはちがう</title>
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   <published>2011-01-09T03:15:05Z</published>
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      環境問題を考えるとき、日本では70年代よりこの方、環境問題と毒殺問題との区別がつかずに議論されていた節があります。


単一の有機水銀等の重金属その他の毒物によって、人の命や健康が侵されるのは環境問題以前の正しくは毒殺問題です。


毒は発生源において徹底的に排除すべきです。


また裁くなら当然刑事裁判の対象として厳重に法的に処置すべきでしょう。


しかし、人類文明数千年の歴史をみるときに、どんな毒物でも相手が毒とわかったものに対しては、少し時間と金がかかったかも知れません。


しかし、人類はさまざまな経緯をへて毒は抑え、逆にあるものは薬として使いきっているとさえいえるでしょう。


環境問題として考える場合、問題は別のところにあります。


どのようなことでしょうか。


その場所の、その地域の、その山・川・海岸地方の、自然の許容能力をこえるほどに山をけずり、谷を埋め、海を埋め立て・・・


こうして自然の多様性の画一化・貧化が強要されたときには、人間も含めてそこに住まわされている生き物の生命力・抵抗力が低下します。


これを生態学的な環境破壊といいます。



      
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   <title>自然観の限界</title>
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      戦後の急速な発展につれて1960年代から明らかになってきた公害・自然破壊に対して、1970年代はいわば公害対策、自然破壊の告発・対策の時代であったといえます。


その結果、日本では環境庁が1972年(昭和47年)に誕生し、個々の問題についてはかなりの成果をおさめてきたといえます。


しかし、人間も含めた生物社会、生態系、さらにそれを支えている自然環境との時間的・空間的な面からの総合的な実態についての基本的な理解・共通の見解が得られないままに、いわゆる非生物的・技術的な発想法による対策に終始してきました。


工場から出される廃水や排煙・排ガスその他の個々の発生源に対しては、それを克服しようとするための技術的な対策であるいは十分であるかも知れません。


そして、よく技術サイドの人たちが強調するように、技術によって出て来た公害は技術によって必ず克服し得るというのも正しいかも知れません。


しかし、秋の田んぼのバッタ取り戦法よろしく、たまたま出て来た硫黄酸化物、窒素酸化物、カドミウム、有機水銀、六価クロムなど・・・


これらの個々の汚染物質の発生源におけるコントロールだけでは環境対策としては不十分でしょう。


      
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