ある企業の研修 3
日一日と食事がまずくなり、やがてのどを通らなくなりました。
やっと、予定された研修の終わりの日がきました。
それに合わせて4人は、自宅にふらふらになって帰りました。
彼らはその夜、辞表を持って彼を訪ねます。
4人の無事にほっとしつつも、成功すれば共にやれると信じていた夢を失ってがっくりとしていた彼は、東京在職以来20年の間にわたって勤めた会社を辞める覚悟をとうにしていました。
しかし、4人がここで生きていけるようにだけはしておかねばなりません。
田舎のことです。
逃亡者の烙印を押されたままであってはなりません。
彼らを迎えた彼は、辞表を受け取るわけにはいきませんでした。
何としても説得して、それを止めねばならなかったのです。
彼らのみならず、それぞれの奥さんの理解も得なければなりませんでした。
・・・それから、三昼夜にわたる夜を徹しての説得が続けられることとなります。