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2011年02月 アーカイブ

自然生態系のサブシステム

基本的な環境の問題を、単に人間環境・都市環境という点から取り上げるだけでは不十分でしょう。


最近、都市生態系、アーバン・エコシステムということばもよく使われます。


石器時代に比べて一人あたりのエネルギーの使用量は何十倍にもふえているのです。


したがって、現在の都市生態系はかつての自然生態系・・・


つまり自然環境とつながっている生態系とは別物のように時に発言する声すら耳にします。


しかし、これは基本的にまちがいです。


人間がこの限られた地球上で生物圏の一員として住まわされている限り、どんなに一時的に便利で経済的・効率的な人工都市を造成したとしても、そこに住まわされている生物としての人間が健全に生きのび、豊かな知性・感性・・・


さらに遺伝子の活性を維持・発展させるためには、あらゆる都市生態系は自然環境に支えられた自然生態系のサブシステムとしてしか維持出来ないことを私たちは十分に知り、正しく理解すべきです。

自然生態系のサブシステム 2

人間がどんなに人工環境・人工都市を造ったとしても、それが自然環境と調和のとれた生態系のサブシステムとしてしか持続することが出来ません。


そういうことである以上、公害告発時代の70年代から80年初期にかけてのいわゆる小手先・個別技術的な対策だけによって解決できるという考え方はきわめて危険です。


個々の発生源に対しては、特に人の命にすぐに影響をもたらす問題に対しては、国も地方公共団体も労働組合も市民も、すべてを犠牲にして徹底的にその発生源を排除しなければなりません。


しかし、どれほど発生源対策をしたとしても、私たちがエネルギーを化石燃料や放射性物質から転換して電気をつくる場合に、各種のエネルギーを使って工場で製品を生産する場合・・・


また、その製品である自動車・船舶・飛行機などを使って移動し経済活動をすすめる場合に、すべての音も臭いも排ガスもゼロにすることは現代の科学技術では不可能です。


・・・とするならば、一方においては発生源対策を大いにしなくてはなりません。


それと同時に、他方で自然の多様性・生物社会の多彩なシステムの中で調和しうる理想的な自然環境の延長としての都市環境・産業立地環境・生活環境を考えることの方が急務というべきではないでしょうか。

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