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2010年12月 アーカイブ

生き方を改める

生態系の食物連鎖の中では、消費者の間で「生物濃縮」します。


たとえば、植物性のプランクトンを今度は形の大きい動物性のミジンコなどのプランクトンが食べます。


何十匹も何百匹も食べます。


そこでまた濃縮されます。


それを小魚や小エビが食べ、さらに大きな魚が食べるのです。


ぜいたくな人間・猫やコウノトリは、もっとも栄養価の高い大きな魚を食べます。


・・・したがって、特定の薬物・毒物が、水の中で、また植物性プランクトンの体内ではいわゆる基準量以下であると測定されたとしても、それが人間の身体や高等動物の体内に入ってくる時には、しばしば何千倍あるいは一万倍近くも濃縮され、人や動物の死までもたらすのです。


このように見てくると、理想的な自然環境、人類が生きのびるための自然との共存関係についての環境の許容限度に対して、深い究明がきわめて重要でしょう。


しかも、それは単に科学的・技術的な対応策だけでは不十分です。


この地球上に住むすべての人たちが新しい時代に対応して、限られた地球上で、また地域で、まちがいなく孫子の代まで健全に生きてゆくために・・・


そのためには、自分も含めて、グローバルな生態系、それを支えている地域生態系の枠の中での生き方を考えるべきではないでしょうか。

自然観の限界

戦後の急速な発展につれて1960年代から明らかになってきた公害・自然破壊に対して、1970年代はいわば公害対策、自然破壊の告発・対策の時代であったといえます。


その結果、日本では環境庁が1972年(昭和47年)に誕生し、個々の問題についてはかなりの成果をおさめてきたといえます。


しかし、人間も含めた生物社会、生態系、さらにそれを支えている自然環境との時間的・空間的な面からの総合的な実態についての基本的な理解・共通の見解が得られないままに、いわゆる非生物的・技術的な発想法による対策に終始してきました。


工場から出される廃水や排煙・排ガスその他の個々の発生源に対しては、それを克服しようとするための技術的な対策であるいは十分であるかも知れません。


そして、よく技術サイドの人たちが強調するように、技術によって出て来た公害は技術によって必ず克服し得るというのも正しいかも知れません。


しかし、秋の田んぼのバッタ取り戦法よろしく、たまたま出て来た硫黄酸化物、窒素酸化物、カドミウム、有機水銀、六価クロムなど・・・


これらの個々の汚染物質の発生源におけるコントロールだけでは環境対策としては不十分でしょう。

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