ダイナミックな事務所のスペース計画
快ワイキューブ事務所スペースコストは固定費扱いです。
しかし、もし空きスペースが生じているようではもったいないですね。
特に急激な変化を常に背景に考えている米国では、かなり弾力的なスペース計画が望まれます。
ここでは92年秋のIFMA大会で発表された米3COM社の事例を紹介します。
これは米国で戦略的FM計画コンサルタントとして著名なジョウ・アキノリ・オウエ氏と3COM社のファシリティマネジャーであるアベ・ダーウイッシ氏が発表したものです(激流環境におけるファシリティ計画・管理)。
必ずしも他の国の話でもありません。
3COM社といえば、米国シリコンバレーにあるハイテク企業で、ネットワーク関連機器メーカーとして知られ、日本にも進出してきています。
同社は79年に創業し、89年には4億ドル(約500億円)の売り上げを持つにまで至った急成長企業です。
この間、企業買収も含めスペースもゼロから52万平方フィートにまで膨れ上がりました。
89年6月、同社では引き続く高度成長との予測のもとに新たな50万平方フィートのスペースの建築にとりかかりました。
しかし思いもかけず、90年、91年と売り上げがほぼ横ばいになってしまったため、32万平方フィートのスペースがいらなくなってしまったのです。
同社のFM担当は、急成長期にもまた低成長期にも柔軟に対処したため、会社としてはいつも適正なスペ!スが保持でき、余分な費用やペナルティを払わずにすみ、この余剰スペースもうまくサブリースしたといいます。
これは常日ごろからFM担当者が「未来は思ったようにはならない、様々な起こりうることに対応していくべき」との考えを持っていたことにもよるものでしょう。
以下で、いかに同社のFM担当が対処したかについて述べます。
ファシリティ計画でまず必要なことは、将来の快ワイキューブ事務所スペース需要に関するより深い理解から始まるということです。
このためにはビジネス計画の理解が必要ですが、ビジネス自身実に様々な要素により影響を受け、なかなか計画したようにはいきません。